白い洗濯物に家族の生活を描く

あくまで金曜日から初公開の #今週の香本博 です。

淡路島へ旅立つ関係で早めにアップしました。

【砂防のココロ】
Harmful particles and the meaning of life..

 

鳥取砂丘のような処で白い洗濯物を干す親子がいる。
通常ならのどかな光景だが、空も海も砂も、どこか鮮やかでない。
たなびかせている風の中には、春のそよ風以外の・・・ゴビ砂漠からの黄砂や、中国からのpm2,5、
杉花粉の猛威(戦時中爆撃で家が燃やされても、杉の樹があれば家が建つと、杉ばかり増やした愚策ゆえ)、
原発汚染の放射能もあるかもしれない。

ずいぶん前に、黄砂舞う中で一人進む老画家の夢を見てスケッチもした。
先日秩父で、青空を濁らせるほどの黄砂の中を歩いて、息苦しくなった。
今起きている現状は、気象というより人間の暮らしのことだという想いで、
老画家が主人公ではない絵となった。

運ばれてくる有害な粒子を点々で表すかどうか思案したが、
今回はこのようにした。
砂防・・粒防・・目に見えないものへの、目覚めたココロでありたい。