【プールサイドの落日】いちまいの絵 2022年7月

 

梅雨明けして、プール開きもで夏本番の遊園地。
かつて二足の草鞋(わらじ)で関わっていた「としまえん」も今は無く。
懐かしさと共に振り返りたい絵の一つがこれだ。

休園日の流れるプールに夕日が映る。
今日もメンテナンス作業・・この隣のハイドロポリスで、
パテ処理など仕上げを、ほぼ一人孤独の中こなしていた日々。
高い処からの帰り道に、このプールサイドがある。
プール開きに備え「安全な歓声を」保証するための作業?
とでも言うべきか。

しびれるような疲れをひきずって歩く自分を、
美しい落日風景が包み込む。
「いやあ、今日も暑かったね。いっぱい汗をかいたね、
大変な作業、ご苦労様。」
そんなふうにねぎらってくれている気がした。

月日は大きく流れて、3年近く治まらないコロナ禍で、
戦争も収まらずの不安で窮屈で・・、
そして猛烈なこの暑さ。

「プール冷えてます!」
かつての豊島園の、
CMの秀逸キャッチコピーが脳裏に浮かぶ。
家を出て水着になってバシャバシャ泳ぎ、
プールを出てから、ビールをくいーっと、
いかがでしょうか?

とにかく心身ともに、元気で在りましょう。

 

【プールサイドの落日】 
 Poolside sunset

紙に交響(多種)水彩。340×280mm(額寸込)個人所蔵

#hiroshikomoto