いちまいの絵 2022年3月【五人囃子の春行進】

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身動き取れないような暗雲が立ち込める現代に、
古(いにしえ)からのタイムトンネルを通って、
笛太鼓の演奏とヴォーカルユニットでやってきたのは「五人囃子」です。
演奏して行進する道には桃が咲き始め、明るいフレッシュ・ピンクカラーとなっていきます。
桃の節句は、産まれた女の子が無事に寒い冬を乗り越えてほしいという願い、
桃が咲く暖かい時期まで元気に毎年成長していってほしいという祈りからできたと言われています。
それゆえ疫病退散祈願の行事とも言えるでしょう。
次々と変種ウィルスとなって感染拡大し続ける、新型コロナウィルス。
さらにロシアによるウクライナ軍事侵攻が現実となり、
世界は暗雲が重くのしかかっています。
ルイ・アームストロングの「聖者の行進」When The Saints Go Marching In は、
亡くなった人が痛み(奴隷制度も含む)からの解放されたことを喜び、
生前成し遂げた良い事ことを祝う歌とされますが、
「五人囃子の行進」で、コロナ撲滅、戦争根絶がなされ、
心身・季節共に 春となってほしいものです。
この絵では手前中央が謡(うたい)、その左が両手にバチの「太鼓(たいこ)、右が小鼓(こつづみ)、
その後ろが大鼓(おおづつみ)、さらに後ろが笛(ふえ)となって、
お内裏様が、音楽に合わせてお雛様と踊ろうとしています。
本来お雛様の人形は飾るものではなく、厄月の厄日(奇数 3月3日)に厄を人形に託して廃棄するという行事でした。
ところが今は、ひな壇に年に一回飾られて座っているだけで「動きません」。
だからせめてこの絵の中では、演奏・発信しながら、
彼ら彼女らを躍動させ、明るい未来創造に向かって行進させたかったのです。
【五人囃子の春行進】
A spring road can be created by the march of GONINBAYASHI(five musicians) accompaniments.
紙に交響(多種)水彩。太子サイズ(287X378mm)