【韻】 vibration memory sky
小川和紙(細川紙)に水彩、ちぎりなど 45×60cm(額寸)
昔遊んだ吉井川(郷里・岡山県津山市)周辺を朝歩いた。
あと数時間で自宅(秩父)帰路のディ―ゼルに乗るのに、
佇まずにはいられなかった。。
おじちゃんが亡くなった事実を、いまだ受け入れられなく、
ちぎれた心で俯(うつぶ)せてしまった。
すると雲間から強烈な眩しい朝日の熱を感じ、首を上げさせられた。
大きな朝日なのに、まるで日没のような哀愁の輝き。
勇壮に進みながら羽ばたく準備をしているような不思議な雲。
目と心を奪われながら思った・・・
おじちゃんは、確かに旅立ったのだ。
さようなら、叔父ちゃん。
今までありがとう。
ユネスコ世界遺産に認定された細川紙に、
描画と、ちぎり手法で制作した絵。
硬い紙なので、乾燥と造形に苦労したが、
自分の思いは表現できたように感じる。
題名の韻は、余韻の韻ですが、その時聴こえた様々な音や動きを超越した、
私を揺さぶった響きのことを含めたかったのです。