青い空に広大な野原・・フクシマの奇麗な風景のイラストだなあと思いきや、
いや何か違う、その違和感が立ち入り制限の看板だったり、
フレコンバックの黒々とした山だったりする。
そこを歩くのが、犬を連れて普通のおじさんだからこそ、
ごく普通の生活が奪われたフクシマの今が映し出される。
イラストレーターの鈴木邦弘さんが、原画や絵本を携えて加わってくださった、
古民家ギャラリーかぐやでのカレンダー展。
11月3日は、彼が自ら何度も福島に行き、さーっと通過ではなく、
歩いて靴を履き倒すまでに歩いて、まさに人の目線で見て体感したことの、
貴重なトークイベントだった。4月に寄せていただいた絵の空は、
鈴木氏のやりきれない思いに染められた紅の色だ。
私たちはけっしてフクシマを忘れてはならない。
メディアで伝えられない真実の一端を、伝えてくれたことに感謝です。
NONUKES2021カレンダー展は、11月29日まで、
古民家ギャラリーかぐや(埼玉県滑川町)で開催中です※土日祭日のみオープン。