【対岸の陽】いちまいの絵 2020年7月

【対岸の陽】Sunset on the other side

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実際に遭遇した風景を基にした絵で、当初は、
「対岸の猫同士の心にメラメラと燃える火」というインスピレーションがあった。対岸の向こうに美しさがある、離れていても同じ美しい空の下にあるという絵だ。
しかし、新型コロナただ中の今見ると、この絵に別の意義を見出す。
一般に「対岸の」というと他人事(ひとごと)を指し、
対岸の火事」Fire on the other side は、向こうで災難だが、
自分には、火の粉は来ないし関係ない という生き方・生活感がある。
1月11日の時点で、世界のCOVID-19感染者は、
中国武漢だけの41人で死者は1人だった。※
それが6月29日現在、世界の感染者が1000万人以上、死者は50万人を超えた。※

当初から同胞の災厄を心配せず、自分たちにも関係する問題として想いを寄せず、
早くから取り組み始めなかったことが、
感染拡大の原因の一つであっただろう。

対岸の森には、飛び交うような命の動きがあるので、印象的に描いた。

「対策で感染を封じ込めに成功したぞ」と軽く見て、
対岸に思いを馳せ、ウィルスの根本解決をしなければ、第二、第三の波はやってくる。
世界的な自然破壊、人間にもたらしている温暖化と汚染など、
引き金となったであろうことを「対岸・無縁なこと」として、
対策しないなら、今後地球から人類は・・どうなってしまうだろうか?
約400×500(大衣サイズ 額込み)
http://www7b.biglobe.ne.jp/~artkomoto/

※ https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/