「空を相手に(スケールの大きい)絵を描いているんだから、
仮住まいじゃダメだろう」亡き山中隆太郎棟梁に、この中古物件を紹介されたのが、
2004年(16年前)のこと。二世帯住宅と平屋と裏地。
それからかなりリフォームしたが、大雪の際、想定外の損傷もあった。
問題山積みだが、パノラマのようなこの景色を見ていると、
なんとスケールの大きい処に居を構えているのだろうかと、棟梁の意図も感じるのだ。
山並にヤマザクラが点々と咲き、里に春が訪れてきている。
やらねばならない明日に思い煩ってばかりいないで、今日ある美しさに思いを馳せて、
喜ぼうではないか。