海が見え、温暖で暮らしやすく・・それだけなら私も住みたい。
今でも毎年のように、鎌倉、湘南、江の島を舞台にする文学、映画、
音楽は作られている。
300人以上の鎌倉ゆかり・・住んだことのある、ここに紹介されている文人たちは、
きっとそれだけではなく、ステータス(上流階級になった)や、
財界人と近くなる思惑などがあったに違いない。そういう類の【あこがれ】を感じて、
自分には一種の嫌悪感さえ感じるのだった。
でも、洋子と行けて良かった。
私は「生まれ出ずる悩み」の漁村で葛藤しながら絵を描く「君」のようでありたい。