悴んだ手のひらに太陽を

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今朝の外気温マイナス6℃・・今年一番の冷え込みだ。

ゴミを出す手が悴む(かじかむ)。

例年だとマイナス8℃近くでも悴まなかった手・・寄る年波というやつか。

そんな手のひらを太陽にかざす。乾燥して皺くちゃな手のひらを。

すると懐かしい歌が脳裏に聴こえてくる・・

♬ 僕らはみんな生きている。真っ赤に流れる僕の血潮。

やなせたかしが、人生で追い込まれ生活苦の暗い処で冷えた手のひらを、

せめて懐中電灯の熱で暖めているときに、逆光で血管が見えることに気付いて、

お前は生きているんだ、がんばれよと励まされたと感じて書いた詩だ。

今年は自分も「いわゆる高齢者」の仲間入りだ。私の歳より4年早く亡くなった父・・自分はどうかわからないが、血潮はなおも脈々と流れている。

森の裸の細枝が、線香花火のように、血管のように元気にはじけて見えた。

そんな気持ちの朝だった。

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