2019-12-08 永田町のイチョウ 地下鉄と地下通路を延々と歩き倒し、 地上に出られる階段にたどり着く。 永田町・・庶民の血が流れぬ無彩色の街に誘う階段に、 黄葉したイチョウが、最後の輝きを放って私を誘っていた。 【のぼり】【くだり】のサイン二択・・自分は引き返さず、 しんどくても登るんだ。アキレス腱を痛めても、大事に治すぞ。血便の陽性反応に脅えず、逃げずに精密検査するぞ。 冷たいコンクリートの階段を登ると、 被災地にも庶民にも冷たい、角ばった食えない灰色のモンブランが見えるが、銀杏の鮮やかな黄に救われた。