【春への控室 山菜jazz】いちまいの絵2019年5月

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寒い冬を越えて山菜が地上に出ると、
「ああ、今年も春が来たなあ」という感慨と喜びがある。

ということは、これら山菜たちは【春が来たよという演奏】を、
奏でてくれていると思う。
無論いきなり出て来【奏で】られるはずもなく、
冷たかった土の中【控室】でずっと、
成長=準備【演奏の練習】を繰り返した後に、
地上のステージ【本番】に出て、ライト(太陽光)を浴びる。

蕗の薹、タラの芽、ノビル、こしあぶらなど・・春を知らせる命の、
土中から始まっている輝き・・その印象と、
感謝を描いた作品です。 

この印象を何枚も描いてきたが、きっとこれからも描くと思う。
なぜなら、物言わぬと思ってきた彼らの【演奏】が、
とても素晴らしいからだ。
元号が令和になって、その表現とは裏腹に日本は、
海と地を汚し続けている。
せめて私は一人の人間、地球の一員として、
地を汚さず、命の循環に感謝する存在でありたいと切に願う。

 

紙に交響水彩 600×450mm(額含まぬ寸法)