『静寂(しじま)への航海』 8月のいちまいの絵


本家ホームページの いちまいの絵が更新されました。
実にアーカイブで141枚目の絵です。
『静寂(しじま)への航海』
紙に交響(多種)水彩
約500×600mm(額寸含めず)

船雲が月を乗せ、大海原となった空に滑り出す。
ゆっくりと、ゆったりと勇壮な流れ・・
日々繰り返される周囲の【喧騒】や、自分の中にある【ざわめき】も
今は聞こえない。

現代では【しじま】なんて言ってもピンとこないだろう。
駅の改札で挨拶を交わす代わりに電子音の【ぴ】になってから、
巷・いたる処で【やかましさ】が増幅して、
造花のような、血の通わない街になっている気がする。
あふれる情報に囲まれながら、
シンプルで大切なことが伝わらない社会・・
私が欲するのは【静寂 しじま】だ。

何も聞こえない は 何も無い こととは違う。
在る・・満ちるほどに在るものを
今は整え、自分をニュートラルな状態に・・
内なる思いに対峙し、心を大きな存在に委ねたなら
【静寂 しじま】へ舵をとって
人生の光の見える処へと進んで生きたいものだ。

病床の母、自分の持病の痛み、今後の諸々・・
喧騒を沈めて『静寂(しじま)への航海』に出よう。
[昨日の断片]170801