【母の二年】いちまいの絵6月


今年85歳になる母親が、
心臓弁膜症の疑いで入院してから約一か月・・
医師から【もって、あと二年の余命】との宣告があった。
私は絶対に信じない。世の中には
【・・と医者に言われたのに長生き】という人生がたくさんある。
自分と言う命を産んでくれた母
さんざんかけた親不孝を許してくれた母
母の愛は山のようであり、とうとうと流れる恵みのようだ。

様々な暗雲のような予感がある中で
心が縦二つに折れそうになりながら
この絵を描いた。
抽象的ではあるが、家の近くの、母も見た光景の印象がある。
どうか、流れが急ではなく荒立たないように
どうか、黒い雲が増えず嵐にならないように

行く末を明るく照らす月は見えないが
かすかに滴のように降りてくる光も見える・・
いや、そう信じたい。

二年後、三年後に、そういえばこんな絵を描いたな
と言えるようになりたい・・

『母の二年』
紙に交響(多種)水彩 310×240mm
http://www7b.biglobe.ne.jp/~artkomoto/1mai/1mai.html

[昨日の断片]170601