青と藍シリーズ作品名は
【えぐみ抜き弾む両神の子等】
最初に両神山を見たとき、シナイ山の連想が
私にはあった。羊飼いモーセが創造主から十戒を
授けられた山だが、台形的でゴツゴツした岩肌に、
秩父のシンボル・武甲山とは違った趣が感じて
いたのだろう。皆野から角度や場所を変えて見るとき
絡まる雲も独特で神秘的な思いさえある。
さて両神といえば蒟蒻(こんにゃく)が有名。
個展でお世話になった、都内や地方の方にお送り
して大好評を得ている。
下仁田のものより歯ごたえを感じる理由は、
蒟蒻芋を両神山の山間部で育てているから
かもしれない。
還暦になって歯間ブラシを使う身となると
歯ごたえ・・弾む力現役の、集団登校の子供たちに
和んでしまう。畦道を延々と歩き【おはようございます】と
声をかけてくれ、下校の開放された笑顔は、
空気を丸くしてくれる。
思えば、幼少時に岡山から上京した自分に
コンニャクに纏わる話がある。学校中で【田舎っぺ】と
やじられていたのだが、東京で呼ぶ【シラタキ】を
【糸こんにゃく】と私が呼んだときに頂点に達した。
腹を抱えて笑われた挙句、ある場所に閉じ込められた
ことがあった。
先生が助けに来たが、あれは何だったんだろうか(苦笑)?
小鹿野に咲き誇るダリアたち、蒟蒻芋たち、
子供たちのまーるい頬っぺた・・丸く優しい世の中であってほしい。
ところで、チビ太が持っていた三角は?
やはりハンペンではなく蒟蒻だったようだ(笑)
[昨日の断片]161002