2015-11月のいちまい『すべてを越えて』


本家ホームページの11月の一枚の絵です。
『すべてを越えて』
これ、東京で展示して以来、どこにもおみせしていないんですが
どこか、無いでしょうか(苦笑)?

『すべてを越えて』

キャンバスに交響(多種)水彩
F200号(2590×1940mm)

ここで描かれているものは、すべて沖縄県南城市知念で
実際に見た風景をパーツとして一つにまとめ、構成した作品です。
ここでこうして、静かな詩のような風景の前にいると
戦後70年の時をかけて、地球はなんとか本来の姿に
戻そうとしてきているのを感じる。
そう・・すべて を超えて。

人類が本来快適に命を永らえるはずの
宇宙で唯一の恵みの惑星・・みどりの地球。
海も川も山も大地も、汚さず・多く奪わず・節理やバランスを崩さず
感謝の暮らしを保ち続けていれば・・と思わずにはいられない。
朝の使者を使わすような壮大なお日様、
絶えず瞬きをして揺れ動く大空、日没の鮮やかな夕焼け、
月の美しい満ち欠け、雨と雷と、海水の温度を調整する台風、

沖縄のデイゴ(絵の右)とカジュマルの樹(左)
私には女性と男性の印象
海と大地の底に眠る、おびただしい血と屍
沖縄に限らず、幾多の戦争や、利権の愚かな自然破壊の開発などで
男女、家族、家が引き裂かれてきた。

しかし人間は、またこの70年・・すべてを越えてきた70年を
をフイにしようとしているのだろうか。
すべてを越えて、先に、本来の良き(先に)進まなくてはと
そんな思いで進めた絵だ。

F100号を二枚並べた展示は不自然で嫌いなので
木枠に加工金具を取り付けて、一枚として張り込み制作した。

200号の大作を、コンデジカメラで撮影するのは、
未熟な腕を大棚に上げての物言いだが(苦笑)、
黄色系が飛んでしまって難しい。


[昨日の断片]151101