ちぎれ雲 留めたい



昨日も多くの ちぎれ雲が
私の前を 足早に駆け抜けては消えて行った。
呼びかける間もなく
高速度撮影のように変化しては、ちりじりになる雲たちよ。
君たちを留めたいのだ。

私が彼らを、最初に『ちぎれ雲』と名付けたのは
2007年のことだった。
この年に、恩師が2人、友人が1人、飼い猫ミーが亡くなった。
風呂に入っていて、突然大泣きしてしまうとか・・
自分でもコントロールできないくらいの日々だった。
・・・
そんなときの空に、彼らを見つけた。

もう8年経とうとしているのに、いまだに
絵の中に留められないなんて・・お前は何をやっているんだ?
文字通り ちぎってみたって・・まいいや
とにかくお前が何を表現したいかを
お前自身に見せつけろよ!
・・・
今年は留めたいな
ちぎれ雲。