雪割り・・この一か月の大雪と残雪に寄せて。

3月のいちまいの絵です。

『雪割り』

紙にガッシュ透明水彩、アクリルなど
A4サイズ

雪そのものは悪者ではないでしょう。
雪割の心は、春に向かう心。
山々は、雪解け水で潤い、育っていきます。

山羊を飼っている方が、深い雪の中、餌を届け
安否を確認しました。それを知って
2年前に、孫が、新たに産まれた子山羊を
抱かせてもらったことを思い出しました。

雪が作った氷の球しずくが、きらきらして
私には大粒のビー玉のような葡萄に見えました。
それを見て、暖かい心になりました。

雪は冷たいけれど、準備が出来ていない秩父には
大きな痛手になってしまったけれど
異常気象でない限り、こんなにたくさんの雪が
降ったりはしないんだ。

雪へのイマジネーション、我は つぶすまじ。

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秩父の観測史上、最大(発表98cm)と成った大雪。
私の家の裏地など、傾斜している所にもぐってしまったら
胸のあたりまであった。
当然1mどころではない。
新潟と違って盆地の秩父に、これほどの積雪は異例だ。
異例だから、除雪対応も、クルマ、電車共に不十分で
すぐに、陸の孤島となって、カーシェードや屋根も大破し
食材確保も冷や汗状態だった。

雪め!雪のやつめ!
そんな思いを持つ多くの人もいる。
実際、我が家のベランダの屋根、その下の瓦屋根が
大破したし、苺や葡萄の栽培農家の方々にとっては、
ビニールハウスが鉄骨もろとも破損し、
冷気にさらされた実は、収穫も絶望・・
そんな状態になって、ようこそ雪 とは言えないだろう。

でも私は、この異常な気象を、雪の身勝手な振る舞いとは
どうしても思えない。
人間は、温暖化を進めて
自然界に本来無いもので、大気、地に影響を及ぼしている。
停滞しなかったはずの集中豪雨
猛暑と極寒になろうとしている状態だ。

2/4から降り始めて、いまだ残雪溶けぬ中
今回の雪を考えて描いていました。