枯葉雲(ふぃなーれ)

昨日は、T-BOXで展示した作品の里親になっていただいたYさんのお宅に
額装を変えてお届けしました。
作品名は 枯葉雲(ふぃなーれ)。

描いた動機は、四季の正常な気温変化、日照変化がもたらされずに
短い秋に翻弄されて枯葉として落ちて
北風に吹き飛ばされるか
忘れ去られるかの 落ち葉たちを見つめ あまりに可愛そうに感じました。

空を見ると、夕空の騒ぎ立つ 紅葉色の雲が静かにたたずんでいました。
枯葉が、人間のもたらす温暖化の悪戯で、ただ散りゆくのではなく
本来の鮮やかな衣の紅葉色として
そして冷たく、自らの最後を養分として供することも叶わぬ 下ではなく
天に昇る雲として 終焉を迎えれば良いのに・・
なにか、そんな思いで描いたものです。

人の醜い驕りは、大切な本来の色をも変えていくのです。