張った空気と貧しい光


冬の朝の空気は 独特だ。
ピンと張った空気だ。
寒いけれど
ホッペが少し痛むけれど
吐く息が白いけれど

私は
この
張った空気が好きだ。

冬の朝の光は 独特だ。
優しくもなく
暖かくもなく
追剥にでも会ったかのような木々の
遥か向こうに
青白く貧相に輝く
そんな、冬の光が好きだ。