高半の湯に身をまかせ


越後湯沢は新潟県南魚沼郡
ここよりさらに長野寄りの 津南町
最も雪深い場所。
そこに20年ほど前は、毎週のように行っていた。
だから、越後湯沢の駅に降りると
いまだに懐かしい感じがする。

高半という旅館には
実際に川端康成が泊まった部屋が当時のまま
保存され、駒子のモデル(小高キク)さんが着ていた衣装も
写真もあった。

雪国は、小説といえど、ほとんど実話らしい。
彼も 実生活のしがらみと喧騒から逃れた
自分の場所で 創作できたんだなあと
しみじみ思った。
自分が背負っている
あるいは、処理していないがために荷となっているものを
どんどん減らしていかなくては
自分も創作は出来ないのだ。

卵の湯に身をまかせながら
そんなことを思っていた。

昨日は高半を出てから塩沢に行ってから秩父に帰った。