皆既月食の夜に燈火コンサート


昨夜は、飯能の有形文化財 絹甚で行われた
冬の燈火コンサートに行った。

中村香奈子さんの竹の笛の音は
この会場と、飯能風土季の香りに
よくマッチしていた。
真摯に感謝して取り組むこと・・大切にものごとを
思うこと・・
季節や様々な感覚が忙殺されようとする現代で
月夜に感謝し、栃の実で音を鳴らす・・
はじまりも良かった。
身体(からだ)という言葉の語源の一説に
から(空)だち(立ち)
空虚なもので立っている存在 という意味があるとは
初めて聞いたが、感慨深い。
 

だからこそ、余分なものを取り除き
良い風を感じ響きあうようにありたいのが身体、精神。
笛という内なる空の器に、香奈子さんの風を送られた音色には
とても癒された。

宇佐美仁氏の舞いとの競演や、
小澤薫さんのヴァイオリンなど趣向を凝らした内容で
楽しいひと時だった。

帰宅したのは12時前
神秘的な、半熟卵(皆既月食)が頭上に見えた。