彼岸花の絵


12月のいちまいの絵です。



『結ぶ思い 重なる心』

紙に交響水彩 四つ切サイズ


彼岸花は、お彼岸の時期に咲く。
昔は日本も土葬だったので、
もぐらが嫌う球根から咲く、
この花を植えて大切な人を守ったのだろう。

坂道を登って、下から見上げてみると、
その曲線が空に延びて、
中央は輪が結ばれているように思えたこと。
多くの大切な方々と、今年もお別れをした。

葬儀で包んでお渡しする封筒に結ばれた輪、
何か、それを連想したのかもしれない。
生きている私たちは、美しく伸ばしてくれた、
優しさやご恩を、心に感じ、
うつむかずに歩んでいきたい。

自らの、重なる気持ちを、燃えるように描きたかった。