ひきこもりを連れ出して


熊谷守一美術館での個展のときに
この絵が一番心に感じると言ってくださった方がおられた。
『ひきこもり』は
自分が作ろうとしている絵本のモチーフ画の一枚。

自分の絵の細部だけを取り出すと
自分はこんなものを描いている部分があるのか
などと無責任なことを思う。
自分の中に『ひきこもっている』蠢(うごめ)くものら
それを画布に取り出す行為・・・
それが絵を描くということの
ひとつかもしれない。
昨日夜半からの雨音が
私を眠りに誘い、気絶するように寝た。