いつか


いつか

思えるかも

しれない



いつか

歩きながら

しみじみと

染み出すかも
しれない。

あの
優しかった

おばちゃんは

もう
いないのだと


いつか

感じるかも
しれない


風に乗った
おばちゃんの
包み込むような

ぬくもりを

いつか
聞こえるだろう

博、しっかりなと

暖かい声で。


今、目の前で

おばちゃんは
安らかな顔をして

眠っている。

共に暮らした地を歩き

踏みしめても


未だ

私の心は

ふわふわと

さ迷い続けている