凍陽の通り道

この白い息
痛いような手
張り詰める頬


そうでなくては
この鮮明な光の進む姿は見られない。


金縛りにあっていたかのような
凍てつく夜が明けて



冬の朝の陽が
白枯れの枝を
暖かく染めて行く。



凍陽の通り道




微熱があったので
白子を入れた暖かい鍋をした。