美しき黒 瞳の中の宇宙

岡本太郎氏は、カラスを飼っていたらしい。
群れで行動しないところが好きだったという。
万博の塔の指名にも、画壇の多くの人が反対したと聞く。
丹下 健三氏が一任し、彼を信じ続けた。
そうした構図は、昔から今も変わっていないだろう。
カラスの色が、鳩のように白かったら
これほど嫌われていなかったかもしれない。
高所でウォータースライダーの補修作業をしていた頃
俺の陣地だ!!と、ヤドリギのカラスの多くが私を威嚇したが
その内の一羽が、すぐそばまで来て、
不思議そうな顔で、首をかしげて
私を見て 可愛い声で鳴いた。

太郎氏のカラスも、そんな奴だったかもしれない。
瞳の中の宇宙が進んだ。
黒展2で公開予定です。
画像は、その一部