つるべ落としの日没


秋の陽は つるべ(釣瓶)落とし
とは、よく言ったものだ・・しかし
そのうち、井戸の水を汲み上げる容器が
勢い良い速さで
井戸の底に落ちる様を思い描ける人は
数少なくなるだろう。
とにかく、消化不良の夏が、朝晩に関しては
確かに過ぎて、ススキが伸びて、鈴虫が鳴き
秋の日没となってきた。
スポーツの秋、食欲の秋と並んで
芸術の秋と言われ、盛んに公募展が開催される時期だ。
秋は、暑くもなく寒くも無いとして
何をするにも格好の時期だということなのだろうが、
『隣は何をする人ぞ』的に、きゃっきゃ騒ぐより
紅葉した山道を歩きたくなったりする。
本来の絵も、さあ、天気だ!描きに行くぞお的ではなく
心に誘われて、気配を感じて描くものだと思う。
秩父は、もうすぐ寒くなり、ストーブの出番となるだろう。