いつか見た星屑 最終日に

雨が降ったり止んだりの中、
大勢の方々が、私の個展に足を運んでくださった。
中には、店蔵絹甚の展示の中で一番良かったと
言ってくださった方もいた。
ご高覧いただいた方々と、吉田屋さん、丸屋さん
スタッフの方々すべてに感謝します。
曼珠沙華は、彼岸花とも言って
墓のそばに植えられることが多い。
もぐらが、この根を嫌うからで、亡くなった人を守る意味合いもある。
この絵を描いたとき、恩師が幾人も亡くなって
意気消沈していたが、『それでも絵を描けよ』という声が聴こえた。
死には無念の思いもあるが、生き様は花火のように
勢いもあり、華やかさもあり、周囲を明るくし動かす力もあり
当たって砕けろ的な勇気や潔さもあったのだ。
『お前も そうしろ!思いを越えて絵を描き続けろ』
見ると、曼珠沙華の花は、恩師たちの生き様という花火に見えた。
恩師の奥様も、恩師の写真を携えて、個展に来てくださった。
作品は『曼珠沙華の想い越えて』