永遠の眠りについたイッキューさん

 

2006年から毎年15年間個展を開催していただいたギャラリー、

アトリエ・ワタナベが閉廊して4年目となる。

昨日入間市で映画「ボブ・マーリーONE LOVE」を見た帰り、

看板犬イッキューさんにも会いたくて渡辺さんを訪ねた。

個展の期間中にはよくスケッチし、絵も描かせていただいた。

嬉しそうに抱きついてきてくれた。

残念ながら昨年、16年4か月の命を全うして生涯を閉じたそうだ。

1月9日(イッキュー)に渡辺さんの元に来て、

ウッドデッキで茶畑風景を見ながら陽を浴びて、

散歩を楽しみに過ごし‥愛されて良かったね。

今は痛みもなく、心地よく夢の世界だよね。

『夢の午後』2019年制作
紙に交響(多種)水彩 四つ切サイズ
個人所蔵

茶畑が広がる。西日が美しく辺りを朱色に染め出すとき、
ウッドデッキで夕凪のような風を感じて、
気持ちよさそうにしている犬(イッキュー)がいる。

毎日散歩してくれる里親のご主人がいて、
面倒を見てくれる家族がいて、日々いろんな人に会って
君も老いる暇がないね(笑)。優しい目をしている・・

昔は野良犬が普通に歩いていた。
時々クルマで確保されたのを子供の目で覚えている。
犬飯、猫飯ではなくペットフードなどと呼ばれるものが登場し、
豊かな社会になったはずなのに、
年々 犬や猫が使い捨てのごとく捨てられ、毎日殺されている。
なんなのだろうと思う。
すべての動物の命に関わり配慮することは、無論一人の人間には
できないけれど、いのちが北風に会わず、
柔らかい風に接することができるように心から望む。