経過する時


すべてのことには時がある
そう語ったのは、賢王ソロモン。
今まではできなかった、しなかった、無かったことが
今、やり始められる、出来る、実る、進むのは
理由があって、時がその上に経過したからだ。


些細なことでも、歓びがある。
去年、入谷から通販で購入した朝顔は、枯れてそのままにしていたが
井戸水をやっていたら、新芽が出てきて伸びて、蕾が出来た。
去年の花親が、種を残してくれていたのだろう。
花を楽しみにしている。
もう少し時の経過が必要だ。

今朝ユザワヤから、新たな造形材料が届いた。
さて、この制作には、どんな時がかかるだろう。

かぐや姫の全曲集を借りた。
私は基本的に、ベスト盤や、カバー集なるアルバムが嫌いだ。
寄せ集めの感が禁じ得ないからだ。
ヒットしたかどうかと、名曲かどうかは必ずしも同じではない。
1960〜70年代の曲を、今の 時が経過した
違う自分が聴く。

昨夕の空は、台風後の澄んだ空気に、雲が伸び伸びとしていた。
何度もこんな光景は見ているが
だからこそ、経過している自分は
瑞々しく深い感慨があるのだ。