『ムツばあさんの空』いちまいの絵5月

『ムツばあさんの空』
The sky of Grandma Mutsu's village.

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縁側に座って互いに語りかける老夫婦。
庭先と山々は花盛りで、それぞれの樹が成長し続けている。

埼玉県秩父山地の北の端・太田部楢尾で、
花を植え続けることで里を、公一さんと共に守ってきた小林ムツさん。
18年に渡るNHKの取材・ドキュメンタリーで、この生き方が紹介され、
映画「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道」として、
ロングラン上映された。

ムツばあさんが座った縁側に私も座り、
多くのイマジネーションを感じ取った。
亡くなって12年になるが、
今も小林さんご自宅を訪ねる人は後を絶たない。

映画では、里の星空は紹介されなかったので、
秩父の夜空も含んだ絵にした。
何の花をどこに植えたかではなく、
花で明るくなった里という意味合いで描いた。
きっとまた別の作品にも、ムツさんから受けた印象は投影されることだろう。

2021年5月1日から川越スカラ座で開催中の個展【キネマの活き空】で、
展示公開中だが、その期間、この映画も上映されている。

 

『ムツばあさんの空』

キャンバスに交響(多種)水彩
40.7×32cm(絵のサイズ・額寸含まず)

香本博 ホームページ

映画「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道」
https://hana-ato.jp/